近年「NAVERまとめ」を代表とするまとめサイト(キュレーションサイトとも)や「バイラルメディア」と呼ばれる形態のサイトが台頭しており、当サイトの記事中の文章や写真を無断転載される例が相次いでいるので、正直面倒でしょうがないんですが、こうしたサイトの利用に際して当DEEP案内編集部としてもきちんとした線引きが必要と判断し、一定のルールを敷く事にしましたのでお知らせします。
「キュレーションサイト」と「バイラルメディア」
当サイトが問題視しているサイトには上記の2種類のものがあります。
「NAVERまとめ」を始めとする「キュレーションサイト」は、投稿者がオリジナルの文章を投稿する事も可能ですが、事実上それらの記事の多くが他サイトからの「引用」で構成されています。「インターネット上の混在する情報を整理しまとめる事で新たな価値を生み出す」という建前ですが、著作権法で認められる「引用」の法律的な許容範囲を逸脱した「転載」の事例も見受けられます。
基本的にはまとめ記事作成者が転載元のサイトにわざわざ許可をもらっている例は当方の知る限りでは皆無で、事実、当サイト宛にまとめサイトへの転載許可を求める連絡が来た事はこれまで一度もありませんでした。
そしてNAVERまとめの記事を書いたユーザーには、アクセスに応じてインセンティブが支払われる仕組みになっています。つまり「他人の褌で相撲を取る」小銭稼ぎをしている訳です。
あろうことに、転載元である当サイトを含めた様々なサイトよりもGoogleの検索上位に「NAVERまとめ」が出てくる事例が増えてきました。せっかく人が手間隙掛けて書き上げた記事をクリエイティブ精神の欠片もない小銭欲しさのクズ共に勝手に横取りされている構図です。結果これまで検索上位だったワードで当サイトが表示されなくなったという例もあり、実質的にはPV減少、広告収入減少による不利益を蒙っている訳です。
一方で「バイラルメディア」と呼ばれるサイトは、近頃急増しているもので、特にツイッター上でRT数を瞬間的に稼ぐおもしろ画像やらを瞬間的に転載して瞬間的にPVを稼ぎ出して広告収入を稼ごうとする性質がありますが、ツイッターの画像に限らず、一般サイトの記事も「PVを稼げる」と判断した時点で同様の行為を行っています。
バイラルメディアの「Viral」という言葉には「感染的な」という意味があり文字通りウィルスが爆発的に拡散する様子を表しています。一時的に爆発的アクセスを稼いで一気に広告収入を得るのが最大の目的ですが、やってる事はキュレーションサイトと同じで「他人の褌で相撲を取る」、無断転載、パクリのオンパレードなのであります。
一時的にこうしたサイトからのリンクで爆発的にアクセスが流入してくる事もありますが、こういう時にサイトを訪れる方々が正直うちの記事の何を読んでいるのか理解が及びません。こちらとしてはイナゴの大群が発生したような感覚ですかね。
こうしたパクリサイトが検索上位に引っ掛かる事が増え、本来のネットユーザーが知りたがっている情報にありつく前にパクリサイトにアクセスが流れてしまっては、我々のような書き手のモチベーションすら著しく削ぎ落としかねず、しいてはこのインターネット上の情報価値の低下にも繋がる「死活問題」なのです。
「引用」と「転載」の違い
以下のページに詳しい解釈が記載されています。大部分が他サイトの「引用」で占められるキュレーションサイトの記事は、引用の範囲を超えた「転載」であると認識しています。
引用と転載(審友会のページ)
NAVERまとめの引用部分がblockquoteじゃなくてdivになってるよ
当サイトが無断引用されているNAVERまとめ記事の例を一つ挙げておきます。
この記事も特に掲載許可の連絡もなく第三者によって引用されている記事で、東京DEEP案内の朝鮮大学校に言及したリンクと文章の一部が抜粋されています。この分には法律で認められた範囲の「引用」なので良いのではないかとなりますが、当方の認識としては前述の通りです。まあ、それよりソースを見てみるとこんな感じになってるんですね。
引用部分のhtmlタグがblockquoteではなくdivになっている。
htmlのblockquoteタグは「引用符」で、文章のうち引用に当たる部分はこのタグで囲むのが本来の使い方だ。それにも関わらずNAVERまとめの仕様でdivタグで引用部分を囲んでいるという事は、Googleなどの検索エンジンにとっては引用元とNAVERまとめとどちらがオリジナルなのか判別できないという事態も考えられる。この点は実に質の悪い仕様だと思っている。そのうち告発されたりしないのだろうか?
参考ページ:Naverまとめ、知ってる?HTMLソースがひどすぎて笑える
サイトの無断転載は許しませんよ
コンテンツを丸パクリされた側は、その多くは零細の個人サイトなので、いちいち削除依頼を行ったり、ましてや訴訟に持ち込むというのも時間的にも体力的にもキツイので結果泣き寝入りという結果が多いのですが、当サイトも含めていよいよ黙ったままでは居られません。よって、サイトの運営方針に以下の事項を設けます。
各種まとめサイト、バイラルメディアによる記事の転載について
- 原則認めません。根拠としては、各種まとめサイト、バイラルメディア業界全体への不信があります。
- 既に無断転載されている該当記事に関しては「当サイトのオリジナル記事より重要ワードの検索ランクが上位に来ている」ものを優先的にマークし、時期を見てサイトの運営側に通報します。
- 特に画像の直リンクは発見次第すぐ「恥ずかしい画像が代替表示される」対応をします。
- 程度の如何に問わず、これらのサイトで当サイトの無断転載を発見した方は適宜連絡下さい。
パクリは恥ずかしいからやめましょう
当サイトにおける今回の対応の最大の目的は「パクリは恥ずかしい」という当然の意識をネットユーザーの間にもう少し持って頂きたいという点です。「バイラルメディアが次世代のネットを担うんだ!(ホルホル)」とか言ってるような業界人サイドにもこの問題についてよく考えて貰いたいですね。
当サイトも同じようにパクリ問題に悩んでおられるネット上の情報発信者の皆様とも共闘関係を築き、僅かでも助力になればと思います。
最後に、今回の対応について当編集部の背中を押してもらう事になったヨッピー氏の記事も是非一読下さい。