美味しすぎて本当にカムサハムニダ!世界DEEP案内推薦「マジで旨い韓国料理」5選

我々取材班が2015年中に三度も韓国を訪れた中で食事をした店と料理の数々。それらをまとめて振り返ると、やっぱり韓国はメシが旨い国だという結論に至った。ここで当サイトの読者の皆様にも是非食って欲しい韓国料理店の数々をこの場でざっくり紹介していきたいと思う。

1.京畿道平澤市・ユッケが死ぬほど旨い店「逆転ユッケ」

首都ソウルから南に80キロ、京畿道の最南端に位置する平澤市(평택시)。韓国海軍、米海軍が駐留する軍港がある港湾都市で、そういう男臭い土地柄だけあって、平澤駅前には京畿道最大級とも言われる「サムリ」という名の置屋街まである。

その置屋街を見る事が平澤に来た第一の目的だったのだが、ちょうど晩飯を食べるタイミングになり、駅周辺で旨い店がないものか調べたら出てきたのが、駅裏のやや陰気臭い路地に店を構える「逆転ユッケ」(역전육회)という名前の店だった。

この「逆転ユッケ」、何が逆転しているのか知らんが韓国人も野球好きな国民なので、逆転満塁ホームランの「逆転」なんだろうなと推測。まず日本語でこの店が紹介されているサイトが全く無い。韓国語で「평택 맛집」などとググるとようやく出てくるのだ。店の外まで並んで待ってる客がいるんですが…

店内は全席満員御礼。まさしく平澤を代表する超人気店のようである。土日に来ると予約を取らなければ飛び込みでの入店は難しいとの話もあったが、韓国語で電話予約をする程の語学力もないので、ダメ元で飛び込み入店を試みたら、たまたま空いた席に案内してもらえた。かなりラッキーである。

メニューを見るといかにもな韓国料理らしいものもあるのだが、店の名前にも「ユッケ」とある通り、ここは韓牛の刺身をたらふく喰らう店である。やはりここは「韓牛盛り合わせ」(한우 모듬)を行っときましょう。牛ユッケ、刺身、寿司の三点がデデーンとやってきます。このボリュームで48000ウォン。2人前でも腹一杯。お値打ちではないでしょうか。手元にある三種のタレで食べましょう。

左が牛刺身、右が牛ユッケ。これだけ生肉食いまくって食中毒にならんだろうかと、野暮な心配はしなくていい。当たったら運が悪かったと思えば良いのだ。ちなみに我々は全然大丈夫でした。

さらに韓牛寿司もこの通りのクオリティ。シャリは特徴のある赤米だが、米粒がしっかり立ってて旨い。生肉食への規制強化で日本では食べるのが超絶困難になった禁断の生肉づくし、韓国ではまだ全然食べられますよ。

2.ソウル鍾路3街の牡蠣ポッサム通り

ソウルの御徒町「鍾路3街」にある牡蠣ポッサム通りと呼ばれる細い裏路地。食い物屋がずらりと並んでいるがどの店の看板にも「굴보쌈」(牡蠣ポッサム)の文字がある。生牡蠣がどっさり乗ったポッサムが名物の店ばかりである。

夕暮れ時にやってくると糞狭い路地にどの店も行列が出来てかなり通りづらいんですが、さらに店先まで厨房となっていて目の前でポッサムやチヂミを仕込んでいる光景が見られるのである。あんまり大きな荷物を抱えて来る所ではありませんね…

どの店も繁盛しまくっていて行列のあまり入れなかったりするのだが、一番有名店らしい「三海家」(삼해집)は敢えて外して、そのすぐ隣にある「全州家」(전주집)の前に行列する。我々はものの10分くらいで入れましたが、既に後にはこんなに行列が連なっておりました。

で、牡蠣ポッサム(クルポッサム)は韓国料理では割とよく知られるポッサムに小ぶりの生牡蠣を添えて一緒に食う料理で、先に触れた「三海家」が初めて牡蠣ポッサムをやり始め、周辺の店も真似してやり出した結果、この路地が牡蠣ポッサム通りと呼ばれるまでになったそうだ。

通常のポッサムの要領でサンチュに肉や具材を載せて生牡蠣も一緒くたにして口の中に放り込めば良いニダ。これに焼酎を添えれば至福の時が訪れる。え?食中毒は大丈夫かって?ケンチャナヨ~。

主役の牡蠣ポッサム以外にも無料で付いてくるカムジャタン、チヂミ、ケランチム(韓国版茶碗蒸しのようなもの)、さらに焼酎まで飲んで2人で30000ウォン少々。お安いですね…

3.ソウル鍾路3街・敦義洞カルメギサル横丁

同じくソウルの中心、鍾路3街。地下鉄駅6番出口を上がってすぐの所にある敦義洞の「カルメギサル横丁」が素晴らしい路地裏風景となっていてそのビジュアルだけでもお腹いっぱいになりそうなのだが、ここも夕暮れ時には仕事帰りのサラリーマン達が集まって、各々の店の前で焼肉をつついては焼酎をあおる姿が見られる。

夕飯の時間になるとこの通り、路地裏一帯が酒池肉林の焼肉王国と化すのである。流しのアコーディオン奏者までやってきて雰囲気も俄然ノスタルジックになる。

そんな路地の中で最も賑やかそうな「味カルメギサル専門」(미 갈매기살 전문)という店舗。ここも店内より屋外に並べたテーブルに多くの客が陣取って肉を焼きまくっている。カルメギサルというのは日本で言う所の「ハラミ」(横隔膜)を指す。ちなみに「カルメギ」はカモメを意味するのでカモメ肉と勘違いする人もいるらしいが…

ドラム缶を改造して造ったと思われるコンロ付きテーブルが並ぶ狭いスペースに他の客に混じって着席、あとは肉や野菜をどんどん焼いて食っていきます。勿論カルメギサルも良いが「マクチャン」という日本では丸腸と呼ばれる部位の肉も一緒に頼むと良い。焼肉と言うよりホルモン焼きの店と言った方が近い。まさに韓国庶民の焼肉店。CASSビールが合います。

あとはサービス(タダ)でもらえる豚皮も焼いてしまいましょう。肉は適度に火が通ったら自分でハサミで適度な大きさに切って手元の塩やタレに適当に付けて食えば良い。腹一杯食っても2人で30000ウォン前後である。ともかく雰囲気が最高過ぎる。ソウルに来たら一度は寄りたい路地裏ナンバーワンである。

4.仁川・富平自由市場のスンデクッパ

ソウルのベッドタウンとしても発展している仁川広域市富平区にある「富平自由市場」。見た目にも相当ボロい建物の市場なのだが、市場の片隅に「순대국」(スンデ汁)と書かれた食い物屋がズラズラ並んでいる。スンデクッパは韓国庶民の食べ物としてはポピュラーで、まあそこら中にあるものだが、とりわけ富平自由市場のそれは雰囲気が濃ゆい。

店先に陳列された豚さんの頭がこれまた生々しいのであるが、スンデクッパの「スンデ」は豚の腸詰め料理である事はさておき、そのスンデに加えて豚の頭や耳や内臓の肉など、通常捨てられるような部位の肉を多量にぶち込んで食べる料理だというのは、こういう場所に来て遅まきながら気づいた事だ。

下ごしらえに水に漬けた内臓肉なんかも店先に唐突に置いてあったりするんですが…つまりスンデクッパは庶民の為のソウルフードなんですね。ホームレスのオッサンが多数たむろするソウルのタプコル公園近くにもこうしたスンデクッパ横丁みたいな所があるんですが、富平自由市場のそれはフツーに家族連れとかも来ているので割と入りやすいです。

そんな市場のスンデクッパ屋の中でも店先のオモニがやけにフレンドリーなこちらの「プグァンスンデ」にお邪魔する。どうやら日本人が珍しかったらしく色々現地語でハイテンションに話しかけられた。

店の中はまさしく「ザ・韓国の大衆食堂」と言えるべき飾らぬ気取らぬ佇まい。オンドルの効いた小上がりのテーブル席に座り、名物のスンデクッパを注文する。

するとグツグツ煮えたぎる鍋に入れられた主役のスンデクッパと脇役たるキムチや野菜の数々が運ばれて来ましたよ。冬が厳しい韓国の気候を考えると、寒い時期にはさぞかし身体が温まる事だろう。これで7000ウォンである。

スプーンで汁の中を掬うとゴロゴロと入っている具材の数々。頭肉でしょうかねこれ。食ってる途中で香辛料やキムチをぶち込んで味の変化を楽しみながら食うと良い。

5.大邱・七星市場の練炭プルコギ

練炭と言えば日本ではせいぜいバーベキューか自殺の道具に使われるくらいのものだが、韓国ではまだまだ庶民の日常生活に欠かせない道具の一つとして普及している。特に大邱広域市はこの練炭を使って焼いた「練炭プルコギ」が街の名物料理の一つになっている。

大邱の庶民の台所である七星市場の片隅に、チョッパル(豚足)屋や犬肉屋が立ち並ぶ通りがあり、その中に練炭プルコギを専門とする食堂が何軒も並んでいる。店先でオモニ達が練炭で肉を網に挟んで次々焼きまくっているのでいやがうえにも香ばしい匂いがたちこめ、非常に食欲をそそられるのである。

数ある練炭プルコギ専門店の中でもとりわけ行列まで出来ている「常連食堂」(단골식당)にピットイン。テレビにも紹介されましたよと店先にアピールしている通り、かなりの人気店だが、狭い店内を埋め尽くす客層は現地の常連らしい人々ばかり。店名通りだな…

客の記念カキコで埋め尽くされた壁に掲げられた常連食堂のメニュー表。練炭プルコギは豚肉、牛肉の二種類があり、前者5000ウォン、後者7000ウォンでそれぞれ200グラム付いてくる。ご飯が1000ウォン、焼酎2000ウォン、ビール3000ウォンというオーソドックスなお品書きと料金設定。もうこれ以上無いくらいの大衆食堂っぷり。

そして小さなテーブルをまるごと占拠する程でかいお盆に盛られてやってきた練炭プルコギとおかず各種。これだけ食ってビールも飲んでお会計は2人で17000ウォンである。やっすー。さすが、網焼きにしているだけあって焼肉は余分な油も少なく、練炭で炙られた肉には適度な香味が付き食欲もはかどる。

ちなみに大邱で練炭プルコギと言えば最も有名なのが大邱駅から西に徒歩10分程の町工場がひしめく一帯にある北城路の練炭プルコギ横丁である。ここは夜のみ営業の屋台村で、道中は薄暗い路地を抜けて行かなければならない為に初心者が行くにはやや厳しいが、雰囲気的にはこっちの方も捨て難い。まあ、チャガルマダンという有名な置屋街のそばなんですけどね…

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